洗濯時の酸素系漂白剤の正しい使い方は?衣類の黄ばみ・汗じみをごっそり落とす!

どこまでも続く青い空、ふわふわと浮かぶ白い雲、新緑の香りを運ぶ爽やかな風。初夏らしい気持ちの良い季節がやってきました。

しかし夏が近づくにつれ気になってくるのが、衣類の汗じみや黄ばみ汚れです。

汗じみとは名前のとおり、汗を染み込んだ部分が濡れてシミになり汚れてしまった状態のことです。

一方黄ばみ汚れとは、洗濯をしても落とせなかった汗や皮脂が酸素に触れることで酸化してしまった状態のことであり、どちらも通常の水洗い洗濯では、スッキリと洗い落とすことができない非常に厄介な汚れとして知られています。

よく反発し合って互いに交じり合わないことを「水と油」と言いますが、まさに油性の汚れに分類される汗じみと黄ばみ汚れは水と相性が悪く、水を使った普段の洗濯では汚れをスッキリ洗い落とすことができません。

そこで出番なのが「酸素系漂白剤」です。

酸素系漂白剤とは?

汗じみと黄ばみ汚れは普段の水洗い洗濯では落とすことができませんが、酸素系漂白剤を使うことで、繊維の奥まで染み込んでしまった頑固な汗と皮脂汚れをスッキリ洗い落とすことができるようになります。

酸素系漂白剤とは、色素を分解して別のものへと変化させて白くしまう漂白剤の1であり、水に溶けると“シュワシュワ”と音を立てながら酸素の泡を発生させ、汚れを浮かせて剥がし落とすことができます。

塩素系漂白剤と同じ、酸化型漂白剤に分類される酸素系漂白剤ですが、塩素系と比べると漂白力が弱いので、衣類やタオルの繊維にダメージを与えることなく、付着した汚れの色素や汚れ自体を洗い落すことができます。

また酸素系漂白剤は、漂白剤を使用すると色落ちしてしまう色柄物の衣類自体の色素を残したまま、汗じみや黄ばみ汚れ、食べこぼしなどの付着汚れだけを剥がして洗い落としたり、生乾きや汗臭などのイヤな臭いの原因となる雑菌を除菌・殺菌する効果など、洗濯物を清潔に保つための効果や効能が備わっています。

しかし酸素系漂白剤には粉末と液体の2タイプあり、主成分・液性・特徴が大きく異なるため、目的や用途に合わせてどちらのタイプを使用するべきかを正しく選択する必要があります。

【酸素系漂白剤の種類と特徴】

種類粉末タイプ液体タイプ
主成分過炭酸ナトリウム過酸化水素
液性弱アルカリ性弱酸性
特徴・色柄物に使える
・毛や絹には使用できない
・金属製ボタンやファスナーが付いている
・衣類には使えない
酸性の汚れを落とすことに向いている
・洗剤が届かない繊維の奥深くに入り込んでしまった汚れを落とすことができる
・生地には刺激が強いため、傷みやすくなる
・より強力な臭い対策ができる
・色柄物に使える
・毛や絹にも使用可能
・金属製ボタンやファスナーが付いている
・衣類には使えない
アルカリ性の汚れを落とすことに向いている
・洗浄力が控えめで扱いやすい。・単体で使用するよりも洗剤と組み合わせた方が効果を発揮する・臭い対策にもオススメ

汗じみと黄ばみの原因は「汗」!

汗ばむ季節になると現れる汗染みと黄ばみ汚れは、上昇した体温を下げるために汗腺から分泌される「汗」が原因で付着する油性の汚れになります。

汗腺にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺の2種類あります。

エクリン汗腺から分泌される汗の主成分は水分であり、ほんの少し塩分が含まれている程度ですので、サラサラしておりニオイもありません。

一方アポクリン汗腺は、皮脂腺と同じく毛包のすぐ横にある袋状の器官に存在するため、アポクリン汗腺から分泌される汗には、たんぱく質や脂質、アンモニアなどの成分が含まれています。

お肌を乾燥から守る役割を担っている皮脂は、皮脂腺と呼ばれる部分から分泌されています。

皮脂腺から分泌された皮脂は、汗と混ざり合い皮膚の表面に広がっていきます。

汗と皮脂は、それぞれ単独で存在する間は臭いを発することはありませんが、私たちの皮膚に存在する菌が汗や皮脂、垢などを食べることで分解物が生成され、衣類やタオルに付着することで、汗をかいた後に生じるあの独特な汗臭が発せられるようになります。

さらに汗を吸い込んだ衣類やタオルは、通常の水洗いの洗濯では洗い落とすことができないため、落としきれずに残ってしまった汗や皮脂がどんどん蓄積されていき、大気中に含まれる酸素に触れることで酸化が進み、黄ばみや黒ずみ汚れが姿を現すようになります。

汗じみと黄ばみを防ぐ洗濯の仕方とは?

汗じみと黄ばみ汚れは油性の汚れになります。

油性の汚れは「酸性」の性質を持っているため、液性が弱アルカリ性の粉末タイプの酸素系漂白剤を使って洗濯をするのがポイントとなります。

部分漂白

[必要なもの]

・濃縮タイプの台所用洗剤
・粉末タイプの酸素系漂白剤
・水
・洗濯洗剤
・毛先の柔らかい歯ブラシ

[手順]

  1. 台所用洗剤 大さじ1杯、酸素系漂白剤 大さじ1/2杯、水 大さじ2杯、それぞれ用意します。
  2. 小さな容器に①を順番に入れてゆき、軽く泡立つまでかき混ぜてください。
  3. 歯ブラシに②を付け、黄ばんだ部分に塗り込んでいきます。
  4. 1分ほど放置したら、洗濯洗剤を使って通常コースで洗濯してください。

[注意点]

・濃縮タイプの台所用洗剤が無い場合、通常タイプの台所用洗剤でも構いません。
ただし、濃縮タイプよりも少し多めの大さじ2杯の量を用意してください。
・研磨剤が含まれる台所用洗剤は使用しないでください。
・汗じみや黄ばみ汚れの度合いによって、放置時間を調節してください。
・すすぎを十分に行いましょう。
・余った溶液は必ず捨てましょう。密閉容器に入れて保存してしまうと、破裂する恐れあります。

漬け置き漂白

[必要なもの]

・ぬるま湯
・粉末タイプの酸素系漂白剤
・洗濯物がスッポリ入る洗面器や桶
*より漂白効果を高めたい方は、弱アルカリ性の洗濯洗剤や重曹を用意しましょう。

[手順]

  1. 50℃前後のぬるま湯を洗面器に張ります。
  2. 酸素系漂白剤を①に入れて溶かし、漂白したい洗濯物を入れます。
  3. 10分ごとに洗濯物の状態を確認しながら、漬け置きましょう。
  4. しばらく後、洗濯物を軽くすすぎ、通常コースで洗濯してください。

[注意点]

・洗濯洗剤や重曹を加える予定の方は、酸素系漂白剤と共に加えて溶かしてください。
・酸素系漂白剤の分量は、お使いのメーカーの規定量から始めてください。
・浸け置き時間の目安は30分から1時間ほどとなります。それ以上漬け置いてしまうと、生地が傷んでしまう恐れがあります。
・なかなか汗じみや黄ばみ汚れが落ちない場合、再度50℃のぬるま湯に前回加えた漂白剤や洗剤の分量よりも少し増やしてみましょう。徐々に白くなっているようならば、落とすことができる可能性があります。

ただしまったく汚れ度合が変わらない場合は、自力ではどうすることもできませんので、洗濯のプロであるクリーニング店に相談することをオススメします。

酸素系漂白剤の使い方

 

酸素系漂白剤は、洗濯以外にも日常生活のあらゆるシーンで活用することができる万能アイテムです。

ではどのようなシーンで酸素系漂白剤が役立つのか、その便利な使い方をご紹介します。

電子レンジのお手入れ

酸素系漂白剤は電子レンジのお手入れにも使うことができます。

ぬるま湯を1リットル用意し、そこへ粉末タイプの酸素系漂白剤を小さじ1杯ほど加えて溶かします。

雑巾を溶液に浸してしっかり絞ったら、電子レンジの中を丁寧に拭いていきましょう。

電子レンジの庫内に付着している主な汚れは、食品から飛び散った汁や焦げによるものですので、弱アルカリ性の粉末タイプの酸素系漂白剤を使うことで、キレイに汚れを落とすことができます。

また酸素系漂白剤は塩素系漂白剤とは異なり、臭いがせず除菌効果もありますので、食品を扱う電子レンジの掃除にも向いています。

冷蔵庫内の掃除

電子レンジ同様、食品を扱う冷蔵庫内も酸素系漂白剤で掃除することができます。

掃除方法は、50℃前後のぬるま湯に粉末タイプの酸素系漂白剤を小さじ1杯ほど加えて溶かし雑巾を浸して絞ったら、丁寧に庫内を拭いていくだけです。

除菌と殺菌作用がありますので、庫内を清潔に保つことができます。

水筒や食器などの漬け置き洗い

これまで水筒や食器などに付着した茶渋などを落とす際、塩素系漂白剤を使っていた方も多いのではないでしょうか。

しかし鼻にツーンとくる塩素の臭いが水筒や食器に付着すると、食欲が無くなってしまい、臭いが取れるまでの間は水筒や食器が使えなくなってしまいます。

酸素系漂白剤ならば、塩素系漂白剤とは違い臭いがしないので、漬け置き洗い後にすぐ水筒や食器を使用することができます。

漬け置き洗いの方法は、50℃前後のぬるま湯に酸素系漂白剤を大さじ1/2杯加えて溶かし、水筒や食器を漬け置くだけです。茶渋が気になる時は30分以上浸け置きましょう。

洗濯槽の洗浄

新品の洗濯機も3ヶ月もすれば、洗濯槽の見えない部分にカビや雑菌が大量に住みつき、洗濯物から生乾きのイヤな臭いがしたり、洗浄能力の低下などを引き起こす原因となります。

酸素系漂白剤は洗濯槽の洗浄にも使用することができます。

[酸素系漂白剤を使用した洗濯槽の洗浄方法]

  1. 糸くずネットを洗濯機から取り外します。
  2. 洗濯機に40℃から50℃ほどのぬるま湯をたっぷり注ぎ入れ、酸素系漂白剤を加えて溶かします。
  3. 「洗い」コースで10分ほど回したら、停止させて8時間以上放置します。
  4. 洗濯機のフタを開き、浮いている汚れを網でキレイにすくい取ってください。
  5. 「洗い」コースで3分から5分ほど回し、浮いてきた汚れを網ですくい取ります。
  6. ④と⑤を数回繰り返し、汚れが出なくなってきたら排水しましょう。
  7. 洗濯槽の底に溜まっている汚れをキレイに取り除き、キレイな水を最高位まで注ぎ入れたら、通常コースで洗濯機を動かしてください。

他にも排水溝や三角コーナーのヌメリや臭い、ガスコンロや換気扇に付着した油汚れや焦げ付き、焦げ付いてしまった鍋、風呂釜やシャワーヘッド、お風呂場の小物類の汚れや除菌、トイレタンクのお手入れなど、キッチンやお風呂場、トイレなどお家の様々な場所の掃除やお手入れに使用することができます。

酸素系漂白剤の使い方に関する注意点

 

酸素系漂白剤は、漂白剤の中でも扱いやすいと言われていますが、取扱いや使い方に注意が必要な点も多々あります。

使用する際はゴム手袋をすること

酸素系漂白剤には、弱アルカリ性と弱酸性の2タイプあります。

人によっては直接手で触れると荒れてしまうことがありますので、洗濯や掃除などに酸素系漂白剤を使用する際は、必ずゴム手袋をはめてから作業をするようにしましょう。

漬け置きの時間は守ること

他の漂白剤と比べると、酸素系漂白剤は生地へのダメージを抑えることができます。

しかしなかなか汗じみや黄ばみ汚れが落ちないからといって、目安時間を大幅に超えて浸け置きするのは危険です。

漬け置き時間が長ければ長いほど漂白効果が得られると思っている方も多いですが、メーカーごとに指定されている時間を守らずに使用してしまうと、生地を傷める原因となります。

また繊維自体が劣化したことで黄ばんでしまった衣類やタオルの場合、酸素系漂白剤で漬け置き洗いをしても元に戻ることはありません。

漂白中は直射日光に当ててはならない

直射日光の当たる場所で漂白をしてしまうと、衣類やタオルの繊維が黄ばんでしまう恐れがあります。

漂白を行う際は、必ず太陽の光が届かない場所で行うようにしてください。

60℃以上の高温で洗濯しない

酸素系漂白剤はぬるま湯を使うことで、洗浄能力を高めることができます。

しかしお湯の温度が高すぎると、漂白が急激に進み過ぎてしまい、本来の効果が得られなくなってしまうことがあります。

また高温のお湯で洗濯すると生地を傷める原因となりますので、40℃から50℃のぬるま湯で洗濯するようにしましょう。

まとめ

洗濯時の酸素系漂白剤の正しい使い方についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたか。

ワイシャツやTシャツに汗じみや黄ばみ汚れができてから対処するのも良いですが、汗じみや黄ばみ汚れが付着するのを防いだり、汗臭や生乾きの臭いを未然に防ぐためにも、洗濯洗剤と共に酸素系漂白剤を加えて洗濯するのがオススメです。

ただ頻繁に酸素系漂白剤を使って洗濯すると、衣類が傷んでしまう恐れがありますので、3日から5日に1度のペースで使っていくのが良いでしょう。

正しい使い方を知ることで、洗濯物を汗じみや黄ばみから守り、清潔感のあるキレイなワイシャツやTシャツを着て、汗ばむ季節も楽しく過ごしていきましょう。

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