革ジャンの洗濯からアイロンがけ、保管の方法を徹底解説!

革に水分はNGというのが常識ですが、ポイントを抑えれば自宅の洗濯機で洗えるんです。

革ジャンは、コート類と同じでシーズン中に何度も洗う必要はありませんが、シーズンを通して着ていれば、外気中の汚れだけでなく汗、体臭、食べこぼしなどの汚れがついています。

着る頻度が多ければ、動かすことの多い肘の部分や前立て、背中などにしわが寄ってくたびれた感じになることもありますよね。

またシーズン到来とばかりにクローゼットから出したらカビが生えていた!なんてこともよく聞く話です。

カビは硬く絞った濡れ雑巾で拭けばとりあえずは落ちますが、カビ臭さは洗わないと消せません。ヨレヨレになって形が崩れていてもカビ臭くなっていても、革ジャンが自宅できれいになる方法を紹介しましょう。

革ジャンを洗濯する前に確認したいこと

革ジャンを洗濯するのは、正直少し勇気がいりますよね。上手に洗濯するためにやってほしいことがあります。

洋服の状態をくまなくチェック

チェックしてもらいたい部分はたくさんありますが、面倒がらずに丁寧にチェックすることが大切です。

汚れやシミ

まず汚れやシミがついている部分を確認をします。

ほつれも繕っておこう

皮が薄くなっていたり穴やほつれがある場合には、洗濯機に入れることでさらに状態が悪くなることがあります。糸のほつれは前もって繕っておけば大丈夫です。

装飾部分も念入りに

またファスナー、スタッズなどの装飾品にも劣化がないか確認しておくと安心です。

忘れがちなのが内側

意外とチェックもれするのが内側です。内側の生地が破けていないかの確認も必要です。

サイズ感

もうひとつ洗濯する前に確認しておくとよいことはサイズの確認です。

出来るだけ丁寧に洗濯

チェックの結果、不安な箇所が見つかったらできるだけその部分に負荷がかからないように注意をして洗います。

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革ジャンの洗い方。洗濯機に必要な設定ある?

革ジャンについているタグを見ると水洗いはNGになっています。皮革製品は長く愛用することで味が出てくるので、適切なメンテナンスをすれば劣化を防いで清潔な状態で愛用できますよ。

最近は洗濯機でも洗える

革は水に弱いので、本来なら洗濯機で洗うのは論外で、メーカーでは結果に責任は持ちません。ただ最近の洗濯機は機能が進化していて、デリケート洗いコース・手洗いコース・革製品コースなどの設定がある製品が増えています。

洗剤選びも重要

革ジャンを洗うには、これらのコースを選べばよく、洗剤はおしゃれ着が洗える中性タイプを選びます。もし入手できるのなら革製品専用の洗剤もあります。

洗濯ネットの大きさにも注意して

内側を外にしてたたんで洗濯ネットに入れて洗濯機に投入しますが、洗濯ネットはたたんだ革ジャンがぴったり入るサイズにするのがポイントです。洗濯ネットに遊びがあると、洗濯機が回っているときに、擦れてダメージを受けやすくなります。

脱水は出来るだけ短く

すすぎが済んだところで、いったん洗濯機を止めて中の状態を確認します。特に問題がないようなら脱水をしますが、ごく短時間にします。10秒から30秒以内で十分です。大きめのタオルの上に出し、タオルドライをしてできるだけ早く水分をぬぐいます。

手洗いの方が安心

革ジャンのリスクを最小限に抑えて洗うなら手洗いが安全です。革ジャンが十分に入る大きさのバケツやタライを用意して、ジャンバーがひたひたに浸るくらいのぬるま湯を入れます。

洗剤はおしゃれ着洗いやデリケート素材用と表記された中性のタイプを選びます。洗剤液を作ってからジャンパーをたたんで入れて、手のひらで押しながら汚れを洗剤液に移し、チェックで見つかった劣化部分は特に優しく押し洗いをします。

気になるシミや汚れ部分は、毛の柔らかいブラシで軽く汚れを落とすようにこすります。つけ置き洗いや揉み洗いは厳禁です。

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革ジャンの干し方と注意点

洗濯機で洗った革ジャンは、洗濯ネットの中で裏返しになっています。

出来れば平干しで

干す時には、乾きにくい面を外側にした方が短時間で乾燥できるので、通常の状態に戻します。平干しネットか大判のタオルの上に平らに広げて干します。水分を含んだ革はとても重くなっているので、吊るして干すと型崩れしやすくなります。

日光と湿気は避けよう

直射日光の当たらない、風通しの良い場所がベストです。直射日光が当たると縮みやすくなるので注意しましょう。中には、紫外線を避けるために夜通し外に干している人がいますが、夜間は夜露が下りてくるので、かえって湿気を含みやすいです。

ハンガー干しする時は

どうしてもハンガーで干したい場合には、なるべく肩の部分が太いものを用意します。なければ肩の部分にタオルを巻くと型崩れの予防になります。ハンガーにかける時には、ファスナーやスナップを止めて前の部分を閉めておくことも、形よく乾かすポイントです。

革ジャンにアイロンがけは必要なの?正しいやり方は?

脱水時間に注意をしてタオルドライや平干しをすれば、しわができる心配はほとんどありません。ただデザインや革の種類によっては、多少しわができることもあります。正しいアイロンがけの方法をマスターすれば、革を傷めることなくしわを伸ばせます。

スチームは使用しない

スチームアイロンでも構いませんが、スチームはOFFにして中温モードに設定をします。しわを伸ばしたい部分にハンカチなど当て布をして約5秒間強めにプレスします。スチーム霧吹きは使用しないこと、短時間にすること、同じ場所を何度もかけないことを守ってアイロンを使うと、革にできたしわはきれいに伸びます。

高温には注意

革ジャンが合皮の場合には内側からかけます。革は水だけでなく熱にも弱いという特徴を持っています。高温のアイロンを長く当てた場合、縮む原因になります。

革ジャンの保管の仕方

保管は湿気と直射日光を避けるのが基本です。

カバーと除湿剤で対策

しわと型崩れ予防には、肩の部分が太いハンガーにかけて収納します。ほこり除けにビニールはNG、不織布など通気性の良いカバーならOKです。

また室内灯でも革焼けが発生するので、除湿剤を入れたクローゼットでの保管が安心です。シーズン終わりに洗濯をしたのなら、次のシーズンに備えてカビが生えないように保管をすることが大切です。

防虫剤は必要?

革のみで作られている革ジャンの場合、虫に食われる心配はないので防虫剤は不要です。ただし裏地や襟・袖口などにウールなど虫が好む素材が使われている場合には、防虫剤の使用が必要です。

日頃のお手入れ方法

着ようと思って出した革ジャンにカビが生えていて洗濯をしたのなら、アイロンをかけてそのまま着ればいいですが、日常的なメンテナンスも大切です。着用後には柔らかい毛の洋服ブラシでほこりを払い、乾いた柔らかい布で全体を軽く拭いておきましょう。

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