クッションの洗濯からアイロンがけ、保管の方法を徹底解説!

クッションは背中に当てていることが多く、直に肌に身に着けるものではありませんが、意外と汚れやすいものなんです。抱きしめたり、枕の代わりにしたり、時には顔をうずめたり、無意識のうちに汚しています。

子供やペットがいる場合には、よだれや食べこぼし、抜け毛がこびりついていることも多いです。

またクッションの中の汚れも忘れがちです。小さな布団のようなものなので、ダニやほこりで汚れている可能性もあります。

外側も内側も清潔に使うには定期的な洗濯が理想的です。クリーニングに出せば簡単ですが、意外と費用がかかります。

ポイントさえ押さえておけば、自宅の洗濯機でも洗えますよ。型崩れを防いできれいになる方法を紹介しますので、チャレンジしてみてください。

クッションを洗濯する前に確認したいこと

クッションを洗う前に確認してほしいことがいくつかあります。

中身の素材を知っておこう

ほとんどの場合パンヤが使われていますが、機能性を重視した低反発ウレタン製やビーズが入っているものもあります。

お手入れ方法も見逃さずに

製品についているタグや付属の説明書で、メンテナンスの方法を確認しましょう。

低反発ウレタン

丸洗いしない方が良いのは低反発ウレタン製のタイプです。ウレタンは水分や紫外線に弱い素材なので、無理に洗うと型崩れの原因になります。

カバーについてる装飾品

カバーにビーズやスパンコールなどの装飾がある製品も洗えないことがあります。一般的なクッションは丸洗いできますし、ビーズが入っているものや羽毛も洗えます。ただしクッションの外側に破損がないかをしっかりと確認することが大切です。

中身がビーズ

特にビーズクッションの場合、ほんの少しの糸のほつれがあっても、洗っているうちにほつれた部分からビーズがこぼれることがあります。洗濯機の中にこぼれ出ると収拾がつかなくなるので、慎重にチェックする必要があります。

クッションの洗い方。洗濯機に必要な設定ある?

クッションは、ぬるま湯を張った桶などに中性洗剤を溶かしてつけ置きか押し洗いをすれば、最も型崩れの心配がありません。ただ大きな桶がないと洗えないので、洗濯機で洗うポイントをいくつか説明します。

必ずネットに入れよう

まずクッションは目の細かいネットに入れることです。特にビーズタイプは、中のビーズよりも目の細かいネットに入れておけば、万が一破損があっても安心です。

サイズはクッションとほぼ同じにして、中で動かないようにすると中身の偏りを防げます。あとは少し手間になりますが、大きな目でいいのでしつけ糸で中央から十字に縫っておくという方法もあります。

優しく洗うのが基本

洗濯機のコースは手洗い、デリケート素材、おしゃれ着洗いなど、水流の緩やかなコースを選びます。ゆっくりと回ることで、型崩れや中身の偏りの予防になります。

洗剤選びや脱水時間も重要

また洗剤は中性タイプにすると、中身へのダメージが少ないです。設定のポイントは、脱水が始まる前に洗濯機を一度ストップさせることです。水分をたくさん含んだ状態で、一度中身の偏りがないかを確認します。形を整えてから脱水にかけますが、すっかりと水分を飛ばすのではなく30秒から1分程度にすると安心です。

タオルドライもしっかり

水分が残った状態で洗濯機から取り出し、後はタオルドライにしましょう。クッションより大きめのタオルに挟んで軽く上から押すと、余分な水分が吸収されます。

クッションの干し方と注意点

簡単に水分を絞った後に干しますが、基本的には平干しをします。洗濯ばさみで止めて吊るし干しをすると、中綿の偏りに注意をして洗ったことが無駄になります。

平干し用のネット

風通しの良い場所に平干し用のネットを置いて、そのうえに形を整えたクッションを置きます。ベランダに直置きしてもいいですし、物干しざおに平干し用のネットを渡しておいてもよいでしょう。

洗濯ハンガーを上手に活用

平干し用のネットがない場合には、洗濯ハンガーでも干せます。洗濯ハンガーを利用する場合には、洗濯ネットに入れて、ネットの部分をなるべく細かく洗濯ばさみで止めます。クッションの側を挟まないことがポイントです。

完全に乾くまでしっかり干す

できれば途中で何度かクッションの中綿を整えてあげるとふっくらと乾きます。中までしっかりと乾かさないと悪臭やカビの原因になるので、時間がかかってもしっかりと干すことが大切です。しっかと乾いたのか心配な場合には、最終段階で乾燥機を利用してもよいでしょう。

乾燥後のお手入れ

いずれにしても、乾燥させた後にはクッションの中に空気を入れるように外側から軽くたたいておきます。

クッションにアイロンがけは必要なの?正しいやり方は?

クッションはふんわりと洗い上げることが大切なので、アイロンでプレスする必要はありません。しかし外側の生地によっては、丸洗いをしたことでしわがよってしまうのもあります。

アイロンが必要な時は

干す段階で生地を軽く引っ張ればほとんどのしわは伸びます。麻、木綿はシワになりやすいので、どうしても気になる場合にはアイロンのスチームを当てて伸ばします。熱に弱いナイロンなどの生地は、クッションのタオルをあてて、その上からアイロンのスチームを当てます。クッションに直接アイロンが触れないようにすることが大切です。

クッションの保管の仕方

普段使いのクッションなら洗った後に保管する必要はないのですが、来客用や季節によって使い分けている場合には保管しておくことになります。

収納スペースがある時とない時

クローゼットや押し入れに収納スペースがあれば、平らな状態で保管しますが、床に直置きするのではなく、すのこなどを用いて通気を確保するようにしましょう。カビや臭いの予防になります。

通気性のよい収納カバーがあれば形が崩れないように注意をして、防虫剤とともに入れとおくと安心です。

収納スペースがない場合には、クッション専用の圧縮袋を利用すれば、少ないスペースで保管しておけます。

羽毛の時は注意して

中綿が羽毛の場合には、タグの注意書きに従うことが大切です。圧縮率は低いですが、羽毛専用の収納袋にすると、クッションへの負担が少なくて済みます。

圧縮袋の有効な使い方

ひとつの袋に複数枚入れるのてはなく、1枚ずつしまうことがポイントです。一度にたくさんのクッションを圧縮袋に入れると形が崩れやすくなりますし、必要な枚数だけ袋から出すことができて便利です。

弾力を戻すには

圧縮して保管したクッションは、使用する前に半日程度、直射日光の当たらない風通しの良い場所に干すと弾力が戻ります。